単身引越しで冷蔵庫・洗濯機を安全に運ぶ方法
- 大阪引越社
- 5月22日
- 読了時間: 14分

▶︎1. 単身引越しで冷蔵庫と洗濯機を運ぶ際の基本知識

1.1 単身引越しの特徴と家電運搬のポイント
単身での引越しは、荷物の量が限られている分、効率よく準備することが求められます。特に冷蔵庫と洗濯機といった大型家電は、運搬に手間がかかるうえ、破損やトラブルが起きやすい要注意アイテムです。
単身引越しの場合、冷蔵庫や洗濯機をどう運ぶかがスムーズな引越しの鍵を握ります。
まず押さえておきたいのが、単身引越しでは以下のような特徴があるということです。
荷物の量が少ない分、宅配便や単身パックを使える
自力での運搬を検討する人も多い
作業が1人で完結しづらい家電は、特に慎重な計画が必要
冷蔵庫や洗濯機は、重さもあり搬出・搬入に注意が必要です。エレベーターがない建物や、廊下が狭い物件では、無理に動かそうとすると壁や床を傷つけるリスクもあります。
こんな失敗がよくあります。
搬出経路のサイズを確認せずに購入や準備を進めてしまう
引越し直前まで冷蔵庫の電源を切らずに中身が傷む
洗濯機の水抜きや固定を怠って輸送中に破損する
こうした失敗を防ぐためには、以下のような対策が効果的です。
冷蔵庫や洗濯機のサイズを測って搬出入ルートを確認する
引越し前日に冷蔵庫の電源を切り、中を空にしておく
洗濯機はしっかりと水抜きして、輸送用ボルトで固定する
朝の慌ただしい時間に「冷蔵庫がまだ冷えてる…」「洗濯機の水が抜けていない…」と気づくと、そこからの作業にかなりの時間がかかってしまいます。1時間で終わるはずの作業が2時間以上かかることも珍しくありません。
さらに、単身の方の多くは仕事や学校と引越し準備を両立しているため、当日のトラブルはできるだけ避けたいところです。家電の準備は、前日までに9割終えておくのが理想です。
冷蔵庫・洗濯機のような大型家電は、見た目よりも繊細。転倒や傾きで故障することもあるので、しっかりとした梱包や運搬計画が重要です。
1.2 冷蔵庫・洗濯機の運搬における注意点
冷蔵庫や洗濯機を安全に運ぶには、ただ持ち上げて運べばいいというわけではありません。内部構造が繊細で、傾け方や持ち運び方を間違えると、引越し後に故障してしまうリスクがあります。
特に単身引越しでは、少人数で作業するケースが多いため、家電の扱いには一層の注意が必要です。
以下に、冷蔵庫と洗濯機の運搬時によくある注意点を挙げます。
冷蔵庫の運搬時にありがちな失敗
横倒しで運んでしまい、冷却機能が故障
霜取りや水抜きを忘れて床が水浸しになる
扉が開いたまま運ばれて破損する
冷蔵庫は傾けすぎると、内部の冷却ガスが偏ってしまい、引越し後に冷えなくなることがあります。運搬時にはなるべく垂直に近い角度を保ち、移動後は数時間〜半日ほど電源を入れずに放置するのが基本です。
また、霜取り機能がついていない冷蔵庫は、水が溶けて流れ出してしまうことも。事前にしっかり拭き取り、タオルなどで対策しておくと安心です。
洗濯機の運搬時にありがちな失敗
水抜きをせずにホースから水漏れ
ドラム式洗濯機で固定ボルトを使わず運搬中に内部破損
電源コードや給水ホースを束ねずに絡まり事故に
洗濯機の「水抜き」は見落とされがちな工程です。水が残ったまま運搬すると、車内での水漏れや臭いの原因になります。特にドラム式の場合は、輸送時の振動からドラムを守るための固定器具(輸送ボルト)を使う必要があります。
コード類がぶら下がっていると、運搬中にどこかに引っかかって転倒の原因にもなります。テープなどでまとめておくと安全です。
引っ越し当日に起こりやすいトラブル例
たとえば、引越し当日の朝に冷蔵庫を移動させようとしたら、水がポタポタ垂れてきて作業が中断。拭き掃除に15分、冷蔵庫を立て直すのに10分…と、少しの準備不足で貴重な時間をロスしてしまうこともあります。
こうした事態を避けるために、事前に以下のチェックリストを確認しておくと便利です。
冷蔵庫の中身を前日までに空にしたか
電源を抜いて6時間以上経っているか
洗濯機の水抜きは完了しているか
ドラム式なら輸送ボルトをつけたか
各ケーブルやホースをまとめたか
準備を1日早めに済ませておくだけで、当日の作業がスムーズになりますよ。
▶︎2. 冷蔵庫と洗濯機の運搬方法とその比較

2.1 引越し業者に依頼する場合のメリット・デメリット
冷蔵庫や洗濯機といった大型家電の運搬は、引越し業者に任せるのがもっとも安心な選択です。特に単身者の場合、搬出・搬入の手間を一人で担うのはかなりの重労働になります。
業者に依頼する一番のメリットは、搬出から設置までをプロが安全に行ってくれることです。
主なメリット
梱包資材の準備が不要
壁や床を傷つけずに運んでもらえる
設置・試運転まで対応してくれるプランもある
冷蔵庫の水平設置や、洗濯機の水道接続なども含めて対応してくれる業者も多いため、「引越し当日が忙しい」「家電の扱いに不安がある」といった人には最適です。
主なデメリット
単身引越しでも2万円以上かかることがある
ピアノやドラム式洗濯機などは追加料金が必要な場合も
土日や繁忙期は予約が取りづらい
繁忙期(3〜4月)や土日の引越しは、料金が平日の1.5倍以上になるケースもあります。
コストを抑えたいなら、平日の早朝・遅めの時間帯を選ぶと割安になることもあります。
2.2 宅配業者や混載便を利用する場合の注意点
単身引越しの荷物量が少ない場合、「混載便」や「家電専用配送サービス」を利用する人もいます。これらは冷蔵庫・洗濯機だけを個別に配送したいときに便利です。
ただし、こうしたサービスには時間や搬出入の対応に制約があるので注意が必要です。
よくある注意点
集荷・配送が日をまたぐことがある(最短2〜3日)
家の中への搬入は対象外(玄関前まで)
梱包が自己責任、破損リスクあり
たとえば、宅配便では「玄関渡し」が基本となっていることが多く、2階以上の部屋に設置したい場合は、自分で運ぶか追加オプションを選ぶ必要があります。
また、搬入予定日に予定が合わなかったり、エレベーターがない物件では搬入を断られる場合もあります。
コストは安くても、配送時の時間指定が難しい・不在時の再配達に追加料金がかかるなどのトラブルが起きがちです。
2.3 自力で運搬する際のリスクと対策
費用をとにかく抑えたい場合、「自分で運べばタダ」と思いがちですが、実際はリスクも多く、冷蔵庫や洗濯機のような重量物には不向きです。
単身者が一人で家電を運ぼうとするのは、かなり危険です。
主なリスク
重量オーバーで車に積めない、車内を破損させる
落下・転倒で家電が壊れる
体を痛める(腰や手首の負傷など)
一般的に、家庭用冷蔵庫は40〜60kg、洗濯機は30〜50kg前後あります。これを階段で持ち運ぶのは一人ではまず不可能です。
こんな失敗がよくあります。
知人に手伝ってもらう予定が急遽キャンセルに
軽トラックをレンタルしたが積み込みに失敗
運搬中に冷蔵庫を倒してドアが閉まらなくなった
これを防ぐには以下の準備が必要です。
作業は必ず2人以上で行う
家電用の運搬ベルトや台車を準備する
軽トラックには緩衝材をしっかり敷く
エレベーターや通路の幅を事前に確認
費用面では安く済むかもしれませんが、安全性と家電の寿命を考えると、プロに任せた方が結果的に得になるケースが多いです。
このように、冷蔵庫と洗濯機の引越しにはいくつかの選択肢がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、荷物の量・設置場所・日程・予算に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
▶︎3. 単身引越しでの冷蔵庫・洗濯機の運搬準備と梱包方法

3.1 冷蔵庫の準備手順と梱包のコツ
冷蔵庫を安全に運ぶためには、引越しの前日から準備を始めるのが鉄則です。中の食品を片付けるだけではなく、庫内の霜取りや水抜き、梱包の工夫までしっかり行う必要があります。
冷蔵庫の準備不足は、引越し当日のトラブルの大きな原因になります。
引越し前日に行うこと
中身をすべて取り出して処分またはクーラーボックスへ移す
電源を抜いて霜を取り除く
冷凍庫や製氷室の水を拭き取る
扉を開けた状態でしばらく乾燥させる
霜が残っていると、溶けて水浸しになることがあります。タオルや新聞紙を敷いて、6〜12時間は電源を切ったままにしておくのが安心です。
梱包時のコツ
扉はガムテープやロープでしっかり固定
コーナー部分は毛布や緩衝材で包む
台車に乗せる場合は滑り止めシートを敷く
引越し当日、冷蔵庫を動かした瞬間に「ドアが開いた!」というトラブルはよくあります。これは固定が甘いケースが多く、搬送中の破損につながります。
また、輸送後すぐに電源を入れると故障することがあるため、設置後は4〜6時間程度おいてから通電するのが基本です。
3.2 洗濯機の水抜きと安全な梱包方法
洗濯機の準備は、冷蔵庫以上に「水」に注意が必要です。見た目では水が残っていなくても、内部にはまだ水分が残っていることがあり、運搬時の水漏れの原因になります。
洗濯機の水抜きを怠ると、引越し車両や床が濡れてしまうことも。
水抜きの手順(縦型洗濯機の場合)
洗濯槽の中に水が残っていないか確認
脱水運転を2〜3分ほど行って完全に水を排出
給水ホース・排水ホースを外し、ホースの中の水も抜く
濡れたホースをタオルで巻いてテープ固定
ホースの中に残った水が少しずつ漏れて、段ボールや床に染みてしまうケースが多いです。タオルを活用して水気をしっかり吸収しておくと安心です。
梱包時のポイント
本体を毛布やプチプチで包む
電源コードやホースは一緒にまとめて本体に固定
ドラム式の場合は輸送用ボルトでドラムを固定
特にドラム式は、内部が繊細な構造になっており、ボルトを使わずに運搬すると故障の原因になります。
こんな失敗もあります。
水抜きをせずに運んで水が漏れ出した
ホースをまとめずに引っかかって破損した
梱包が甘くて壁や階段に傷をつけてしまった
これらを防ぐには、前日のうちに水抜きと梱包を済ませておくこと。朝のバタバタした時間では、見落としがちです。
たった30分の事前準備で、当日のトラブルを大幅に減らせますよ。
▶︎4. 冷蔵庫・洗濯機の設置と初期設定のポイント
4.1 新居での冷蔵庫設置時の注意点
新居に到着して冷蔵庫を設置する際にも、いくつかのポイントがあります。見た目は問題なくても、設置方法を間違えると冷却効果が落ちたり、思わぬトラブルにつながることも。
設置後すぐに電源を入れないことが、冷蔵庫を長く使うコツです。
設置直後にやるべきこと
冷蔵庫を垂直に置いて4〜6時間放置する
傾いていないか水平を確認する
床に直置きせず、耐震マットなどで安定させる
引越しの際に冷蔵庫が横に傾いたり揺れたりすると、内部の冷却ガスが偏ります。すぐに電源を入れると、冷却機能がうまく働かないだけでなく、コンプレッサーが故障するリスクも。
特にドアの開閉に干渉がないか、壁との隙間が3〜5cm以上あるかも重要なチェックポイントです。
よくある設置時のトラブル
壁にぴったりつけすぎて排熱がこもる
床が不安定で冷蔵庫が揺れて音が鳴る
コンセントの位置が合わず、延長コードを使ってしまう
延長コードを使うと電圧が不安定になり、機械の負荷が大きくなるため、冷蔵庫には直挿しが基本です。設置前にコンセントの位置を確認しておくと安心です。
4.2 洗濯機の設置と試運転の手順
洗濯機の設置には、接続や水平調整など、少しだけ手間がかかります。特に賃貸物件では、水漏れなどのトラブルが起きるとトラブルになりやすいため、慎重な設置が求められます。
設置ミスによる水漏れは、近隣トラブルの原因にもなりかねません。
設置手順のポイント
洗濯機を置く場所の排水溝の向きを確認
防水パンの上に水平になるように設置
給水ホースを蛇口にしっかり取り付ける
排水ホースが排水口にきちんと差し込まれているか確認
この時、水平器を使って本体が傾いていないか確認しておくと、脱水時の振動が少なく済みます。
試運転で確認すること
蛇口から水が漏れていないか
排水ホースから水がきちんと出るか
異音や異常な揺れがないか
初回は「水だけ」で試運転を行い、問題がなければ使用開始してOKです。特に給水ホースの取り付け部分からの水漏れは、設置不良でよくあるトラブルです。
こんな失敗がよくあります。
ホースが外れて床が水浸しに
設置が傾いて振動で洗濯機がずれる
排水ホースが外れて洗濯機の下に水が溜まる
こうした失敗は、最初の15分の確認でほぼ防げます。
試運転で小さな異常に気づけるかどうかが、長く使うための第一歩です。
▶︎5. 費用を抑えるための引越し業者の選び方
5.1 単身引越しに特化した業者のメリット
単身引越しでは、荷物量が限られている分、大手業者に依頼するとオーバースペックになることもあります。そんなときにおすすめなのが、単身専用の引越しサービスです。
単身向け業者を選ぶことで、無駄な費用をカットできます。
主なメリット
軽トラックや1ルーム分専用のプランが豊富
不要なサービスが省かれているため料金が安い
単身者のスケジュールに合わせた柔軟な対応が可能
一般的な単身引越しの料金は、平日・近距離で1万円台後半〜3万円前後が目安です。繁忙期を避ければさらに費用を抑えられることも。
また、冷蔵庫・洗濯機といった大型家電のみを運ぶ「ミニプラン」や、「時間指定なし割引」などを提供している業者もあります。
注意点
荷物量が多いと追加料金が発生することも
時間指定ができないプランが多い
訪問見積もりがない場合、当日のトラブルにつながる
依頼前に「どのくらいの荷物量までOKか」をしっかり確認することが大切です。
5.2 オプションサービスの活用方法
冷蔵庫・洗濯機の運搬に関しては、基本プランに含まれない作業があることも。オプションサービスを上手に活用することで、安全かつ効率的に引越しを進められます。
よく使われるオプションサービス
家電の梱包・開梱
洗濯機の取り外し・設置
冷蔵庫の電源オフ・設置サポート
家電の処分引き取りサービス
たとえば、洗濯機の取り付けだけをオプションで頼むと、3,000〜5,000円程度で済むことが多く、専門スタッフが対応してくれるためトラブル防止にもつながります。
特に設置に不安がある場合は、費用をかけてでも任せる価値ありです。
よくある失敗例
オプションを申し込まずに当日混乱する
内容をよく確認せず、二重請求になる
業者によってオプションの名称や内容が異なる
事前に見積もり時に細かく確認し、「含まれている作業・別料金の作業」を明確にしておくと安心です。
5.3 見積もり比較のポイントと注意点
費用を抑えつつもサービスの質を下げないためには、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。特に単身引越しでは、数千円〜数万円の差が出ることもあります。
比較せずに即決してしまうと、損する可能性が高くなります。
比較のポイント
基本料金に含まれる作業内容
オプションの費用と必要性
キャンセル料や日程変更の条件
荷物量の上限や制限
「安い」と思って契約したら、冷蔵庫の搬出が別料金だった…というケースも。特に大型家電の取り扱いについては要チェックです。
見積もり時にありがちな失敗
ネット見積もりの金額と当日請求額が違う
口頭の説明だけで契約してしまう
比較対象が同じ条件になっていない
見積もりは、書面やメールで証拠を残しておくことが大切です。同条件での比較を心がけ、冷蔵庫・洗濯機のサイズや階段の有無なども正確に伝えましょう。
結果的に1万円以上の節約につながることもあるので、比較には手間を惜しまないのがおすすめです。
▶︎6. まとめ:単身引越しで冷蔵庫・洗濯機を安全に運ぶために
単身引越しでは、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電の取り扱いが大きな課題になります。荷物の量は少なくても、家電の準備や運搬に手を抜くと、トラブルや故障の原因になってしまいます。
この記事では、引越し方法ごとのメリット・デメリットから、準備・梱包・設置までを詳しく紹介してきました。
以下のポイントを押さえておけば、冷蔵庫・洗濯機を安全かつスムーズに運べます。
引越し準備の要点
冷蔵庫は前日までに電源を切り、霜取り・水抜きを行う
洗濯機は水抜きをしっかりして、ホース類をまとめて固定する
梱包は毛布・プチプチ・固定テープで本体を保護
運搬方法の選び方
費用と安心感を優先するなら、引越し業者に依頼する
最小限の荷物なら、混載便や家電配送も選択肢に
自力運搬は準備万全で2人以上で行い、安全第一を意識
新居での設置の注意点
冷蔵庫は設置後すぐに通電せず、数時間置いてから使用する
洗濯機は水平を確認し、給水・排水の接続を丁寧に
試運転を行い、水漏れ・振動・異音がないかチェックする
たった数時間の準備と確認が、引越し後の快適な生活を大きく左右します。
スケジュールに余裕を持って、冷蔵庫・洗濯機の引越しも丁寧に進めていきましょう。
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